Q. パーカーエンジニアリングに統合され、事業体制の変化は。「体制としては、日本パーカライジングからそのままPE(パーカーエンジニアリング)のアイオニクス部になったというのが現状です。事業に関する本格的な相乗効果はこれからですが、購買に関してはPEが一括して行うため早期に効果が期待できます。アイオニクス部とPEの購入資材は重なる部分があり、取引業者やサプライヤーにおいても同様なので簡素化や共有化を図る取り組みを始めています」
Q. 今後、相乗効果を期待できる部分はどこですか。「今のところは事業体制に変更はありませんが、統合したので今後は当然シナジー効果を狙っていきます。1つの例として、設計と営業はPEとともに構築することでシナジーを生み出していこうと考えています。言い換えると、塗装設備を専門に事業展開しているPEに入るということはそこが狙いです。設計、例えばCADやソフト、人材の共有化を図ることで得られる効果は大きいはず。PEは粉体塗装設備も組み込むことで、総合塗装設備会社として業務拡大を目指します」
Q. 粉体塗装の需要動向はどのように見ますか。「やはり環境配慮の関心の高まりが影響します。その点では国内よりも法規制強化が見られる海外市場の方が需要は大きく、アイオニクス部としても中国やインドをはじめとしてグローバル展開を強化していく方針です」
Q. ここ数年、アイオニクス部では中国を始めグローバル展開の強化を打ち出しています。「現状は各地域の販売店と契約しそこを通して輸出販売する形をとっています。当初は拠点を設けることも検討したのですが、投資の費用対効果や薬品がメインの日本パーカライジングとはターゲット顧客が若干異なるなどの理由から断念した経緯があります。今回の統合を契機に改めてグローバル展開を強化していくつもりです。PEの海外拠点はタイ、中国、インドネシア、インド、メキシコにありますので、そこを有効活用していきたい」
Q. まずはどこの地域からですか。「動き始めているのは中国とインドです。まずマーケティングをしっかりやることが必要です。市場規模、ユーザーの産業分野、流通している機器の品種や性能、価格帯などをしっかり調査した上で、当社が狙うターゲットを絞っていきます。そのためにもPEとの連携が重要です。同じ会社になったということで改めて連携を図りたい。PEの現地スタッフのサポートも絶対に必要ですから」
Q. 国内市場についての戦略は。「国内市場については粉体塗装事業とは別に新規事業を推進していくつもりです。新規分野とは塗料ではなく他の粉体を対象にしています。粉状のコーティング・塗布技術が活用できるのは、何も塗装分野だけではないので、そこを開拓する必要がある。国内は既存市場では限界があると感じています。これまで通り粉体塗装市場への新規開拓も取り組んでいきますが、塗装分野以外の市場の方が成長性は期待できる。その点でもPEの販売店やユーザーへアプローチすることで裾野が広がると思っています」
Q. 粉体塗装機器の新製品開発は。「そこは粛々と進めています。開発プロセスは、まず営業からニーズが上がってくるのですが、そこの精査をしっかりやることを重視しています。市場ニーズを捉えた製品、言い換えると売れる製品でなければ意味がありませんから。そのため、次年の開発テーマの設定には半年かけてもよいと伝えています。時間をかけることで、その分営業には責任を持ってもらいたいと思っています。PEはエンジニアリング会社であり、日本パーカライジングや我々はメーカーです。そこはPEとは違うので、開発、製造、品質についてはしっかりと質を維持しなければならないと思っていますし、社長からもそのように指示を受けています」
Q. ありがとうございました。
