日塗装完工高、30年ぶりに過去最高を更新
日本塗装工業会
日本塗装工業会は令和7年度(令和6年9月1日から令和7年8月31日)の塗装工事業者実態調査をまとめ発表した。会員会社(2,279社)による令和7年度の完成工事額は、前年度比105.8%の1兆626億円と2年続けて1兆円の大台を超えた
日本塗装工業会は令和7年度(令和6年9月1日から令和7年8月31日)の塗装工事業者実態調査をまとめ発表した。会員会社(2,279社)による令和7年度の完成工事額は、前年度比105.8%の1兆626億円と2年続けて1兆円の大台を超えた
建築塗装市場において、戸建て住宅の塗り替え需要は低迷しているものの、橋梁塗装などインフラ施設の維持メンテナンス、都市再開発による新設需要、工場や倉庫の営繕など野丁場の物件を中心に旺盛な塗装需要が続いていることを裏付けた。
日塗装会員会社の完工高は1996年に1兆330億円のピークを記録。そこから減少に転じ、リーマンショック後の2011年に7,010億円まで落ち込み、ピークに比べて3割以上も市場が縮小した。
その後は反転して増加基調を辿り、2011年以来右肩上がりの成長を継続。今回発表した令和7年度(2025年)の完工高は、前回のピーク時からほぼ30年ぶりに過去最高を更新した。
この間、塗装市場の成長を支えてきたのは建物の改修需要だ。フロー(新設)からストック(既存建物)重視の建設政策の転換を背景に、既存建築物の改修需要が増大。それらの維持メンテナンスによる建物の長寿命化に向け、塗装が需要を伸ばした。
また、マンションストックの増大に連動して、その計画修繕工事が堅調に増加。高度経済成長期に集中して建てられた橋梁などのインフラ施設も建設後50年を超え、その老朽化対策でも塗装需要が増えた。日塗装会員会社でこれらの分野を得意とする施工会社も多く、完工高の押し上げに寄与した。
今回発表された完工高のデータによると、新築・塗り替え工事別では新築工事15.0%に対し、改修工事85.0%。工事の種類別では、建築塗装47.1%、防水9.5%、橋梁塗装12.3%、タンク・プラント4.0%、その他23.6%など。会員数は前年度から17社増の2,279社。