商品開発の視点は「現場の困りごと解決」

セイム

「こんな商品が欲しかった!」と塗装工事の現場で望まれていたお助けグッズとしてヒット、住宅塗り替え施工におけるマストアイテムとして広がったのが、化粧スレート屋根材の縁切り部材「タスペーサー」だ。
 雨水の排出や通気性を確保するため、塗装作業終了後に塗膜で覆われた屋根材同士の重なり部分に隙間を設ける「縁切り」作業。腰をかがめてカッターや皮スキなどで塗膜を切っていく作業は思いのほか重労働だし、カットした塗膜が再融着して縁切りができない、仕上がった塗膜に傷をつけてしまうなど現場の職人にとって気の重い作業であった。
 この問題を一挙に解決したのが、セイムが開発した「タスペーサー」だ。塗装職人でもあった同社の倉持忠行社長が、「屋根材が重なる箇所に、最初から隙間を確保できるものを挟めばいいのではないか」と現場ならではの視点で発想。雨水排出のための最適な隙間幅、部材がずり落ちないためのバネ性の確保、屋根材への差し込み作業のしやすさなど改良を重ねタスペーサーが誕生した。
 これにより、大変で気の重い縁切り作業から塗装職人を解放するとともに、従来の方法と異なり確実に縁切りができるとして化粧スレート屋根の塗り替え工事のマストアイテムとして定番化。全国の住宅塗り替え工事の現場に広がった。
 こうした「現場の困りごと解決」の視点での開発を得意とする同社。これからも楽しみなツールが出てきそうだ。