実暴データを開示、差別化に弾み

AGCコーテック

 ふっ素樹脂塗料メーカーのAGCコーテックは、住宅塗り替え需要が低迷する中、今年も前年比2ケタ増と堅調に売上を伸ばしている。価格競争と一線を画した徹底した高付加価値展開が安定感を生み出している。
 ルミフロンフッ素樹脂塗料で40年の実績を持つ同社は、一般建築向けの「ボンフロン」と、製販装連携による住宅向けオリジナルブランド「ルミステージ」のダブルブランドで展開している。塗料の物性、品質面においては共通の品質管理基準を採用しつつ、「ボンフロン」は塗装専業者に限らず工務店や家電量販店など多種多様な需要家のスペックインを可能にしたのが特徴となっている。
 一方「ルミステージ」は、製販装の責任施工サービスとして10年保証など施主に対して安心感を全面に打ち出したのが特徴。「住宅の高耐久化に伴い、より長持ちするもの、信頼ある塗料を選ぼうとする傾向が高まっている」(同社・長谷川慶太氏)と両ブランドの成長につなげている。
 更に営業展開に弾みがつくとして準備を進めているのが、暴露データの活用だ。同社は昨年まで3年に及ぶ宮古島での暴露試験を行い「他の塗装系との比較も行い、改めて自社製品の耐候性能に自信を持つことができた」と今秋からパンフレットやカタログなどへの掲載を始める方針だ。
 同社は、今後もフッ素樹脂塗料による高付加価値展開を深掘りし、新設、改修問わず需要領域の拡大に挑む。